生徒から集めた検定試験の受験料10万円を着服し横領した疑いで、高校教員の男が逮捕されました。
逮捕されたのは、愛知県立安城農林高校の教員・長谷山峻之容疑者33歳です。警察によりますと、長谷山容疑者はおととし11月、当時講師として務めていた半田農業高校で、「ビジネス文書実務検定」の受験料として生徒から集めた現金10万円を着服した業務上横領の疑いがもたれています。長谷山容疑者は生徒196人分の受験料として16万円を集めましたが、協会に受験者数を74人分に減らして申告し、足りない問題文はコピーして生徒に配布し、合格証書も偽造していたとみられています。そのため自己採点では107人分の答案が合格点に達していましたが、実際に受験資格があったのは46人分だけで、61人分は資格がなかったということです。長谷山容疑者は、警察の調べに容疑を認めているということです。警察が余罪を調べています。
長谷山容疑者の次の担当者が、生徒から「前回落ちたので再挑戦したい」と言われて確認すると、合格点に達しているのにこの生徒が「受験していない」ことになっていたということです。これにより事件が発覚し、去年7月、学校側が告訴しました。
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