原子爆弾を投下した翌月にアメリカ軍が行った残留放射線の調査について、「精度が劣る」とした長崎地裁判決は「誤っている」とする意見書が被爆体験者訴訟の控訴審に向けて提出されたことが分かりました。意見書を提出したのは、放射線生物物理学が専門の高辻俊宏さんです。高辻さんは被爆体験者らでつくる会の会合で「放射性微粒子は体内で局所的な高線量被ばくを引き起こす可能性がある」と指摘。1945年にアメリカ軍のマンハッタン調査団が行った調査で「残留放射線」が検出された被爆体験者区域にいた人たち被ばくした可能性を指摘しました。マンハッタン調査団について、2024年9月に言い渡された長崎地裁判決は「精度が劣る」との判断を示していますが、高辻さんは「日本が行った調査との整合性もある」とし、「地裁判決は誤り」だとする意見書を高裁に提出しました。長崎大学・高辻俊宏名誉教授:
「長崎におけるマンハッタン調査の内容が杜撰であったという様な状況は何も見えません。(調査が)どれだけ根拠があるかについて意見書を書いて提出しました」被爆体験者訴訟は2月、福岡高裁で控訴審が始まります。
詳細は NEWS DIG でも!↓
newsdig.tbs.co.jp/articles/nbc/1648812