屋根・雨漏りの調査員の神谷です。
巨大地震が発生すると瓦屋根の重さがニュースなどで話題になります。
愛知県陶器瓦工業組合で検証したwallstatによるシミュレーションをまとめてみました。
旧耐震基準の瓦屋根の建物(耐震診断評点0.51)に阪神淡路大震災の地震波を与えたシミュレーションしました。旧耐震基準の建物では倒壊してしまいます。
次に、同じ建物で屋根を金属屋根(ガルバリウム鋼板)に葺き替えて軽量化した建物をシミュレーションしました。旧耐震基準の建物では屋根を軽量化しても同様に倒壊してしまいます。
最後に、同じ建物で瓦屋根のままで、耐力壁を増設して耐震補強(耐震診断評点1.11)した場合のシミュレーションです。こちらは倒壊しませんでした。
旧耐震基準の建物の耐震補強は建物の耐力壁や耐震金物の方がコストパフォーマンスが高いです。
巨大地震後は瓦屋根の建物を狙った訪問販売が増加します。
旧耐震基準の建物は屋根の軽量化をすぐに検討するのではなく、耐震診断から建物の壁等の補強を検討しましょう。
その他のシミュレーションの結果はこちらからご覧ください。
旧耐震基準の金属屋根も当然倒壊します。
⇒ • 失敗しない屋根リフォーム! 旧耐震 金属屋根って、地震に大丈夫?
旧耐震基準のスレート屋根も当然倒壊します。
⇒ • 旧耐震 スレート屋根って、地震で大丈夫?
耐震シミュレーションについて詳しくはこちらの記事で解説しています。
屋根を耐震シミュレーション(wallstat/ウォールスタット)で検証したよ!
⇒ kamisei.co.jp/news/4449
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