「あれから10年 これから10年」File.168 　宮城県亘理町／太田遼太さん

BS-TBS「あれから10年 これから10年」〈毎週土曜よる8時54分放送〉
東日本大震災から10年。当時10代だった若者の震災後10年とこれからの10年を取材し、復興を考える。

File.168　宮城県亘理町／太田遼太さん

　震災発生時、太田遼太さんは高校１年生。仙台市内の高校に通っており、自身は被害を免れたが、亘理町で暮らす家族が心配だったという。「家族全員の無事が分かった時は安心した」と太田さんは当時を振り返る。
しかし、震災後、亘理町に戻った太田さんは、あまりの被害の大きさに愕然とした。実家はいちご農家を営んでいたが、いちごを栽培する大型のハウスは全て津波で流されていた。「どうなってしまうのか不安だった」と太田さんは語る。
太田さんは現在、亘理町でいちご農家を営んでいる。震災で、いちごの産地であった亘理町は壊滅的な被害を受けた。
しかし、「亘理町のいちご」を復活させようと、国や地域の方の支えもあり、現在ではハウスの数を増やしている。
多くの方が復興に向かう姿に接した太田さんは、亘理町でいちご農家を継ぐことを決意した。復興のシンボルでもある「亘理町のいちごを、絶やすことなく守り続けたい」と太田さんは語る。

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