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“震度6強”能登半島地震 現地の医療スタッフも被災者に…札幌のDMATが見た被災地の現実「全く計画通りにいかない」

能登半島地震の被災地に派遣された札幌のDMAT=災害派遣医療チームが先週末に戻り、現地で想定していなかった様々な課題に直面したことなどを報告しました。

 札幌の手稲渓仁会病院から派遣されたDMATの医師や看護師ら5人は、被災地での活動を終え、16日病院で現地での活動内容を報告しました。

清水隆文医師
「珠洲市の総合病院は唯一の入院機関、なんとか守らなければと…」

 8日から石川県に入ったチームは、震度6強に見舞われた珠洲市の総合病院を支援しました。
 地震発生から1週間後、目の当たりにしたのは、医療スタッフも被災者になっていた現実でした。

清水隆文医師
「家を失った人(医療従事者)もいっぱいいた、は帰る場所が避難所になっていた(避難所では)具合が悪いから診てくれないかとか病院を離れても医療従事者であることから全く離れられない状況が続いていた」

 被災した医療スタッフが多く、150床ある病院は医療レベルを保つため40床に減らして対応。
 全国から来たDMATと連携し、珠洲市で診きれない患者を他の県の病院に運ぶ業務も行いましたが…

現地DMAT本部の医師
「県の調整本部で、本日の搬送が可能かどうか検討中ですが、その結果によってきょう中の搬送になるのかどうか」

清水隆文医師
「この日は何人患者を金沢に搬送しようと計画しても、天気が悪いのでもう一日頑張ってくださいとか、そんなのは日常茶飯事、全く計画通りにはいかない」

 病院に来る人の中には、コロナやインフルエンザの感染者もいたため、感染対策もしながら過ごした5日間。
 最も注意したのは、自分たちの体調管理だったと振り返ります。

清水隆文医師
「寝られるときには、寝て体調管理することが大事。支援に行って自分が病人になったら足を引っ張っているだけなので、避難所に戻る人(感染者)が、避難所の中での感染対策は医療面で考えると大きな課題」

 北海道のDMATでは、手稲渓仁会病院など18の医療機関のチームが第1班として現地入りしました。
 道は17日から、さらに長期間の支援のために、第2班の派遣を予定しています。2024年01月16日(火) 17時36分 更新

#北海道 #ニュース #HBC

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