兵庫県香美町では、顔に墨を塗った子どもたちが山の神にお供え物を届ける伝統行事が行われました。
香美町香住区沖浦で室町時代に始まったとされる新年の伝統行事「山の神」は、県の無形民俗文化財にも指定されています。
沖浦の山の神は嫉妬深い女神と言われ、きれいな顔を見ると怒ってしまうため、墨で顔を汚した男の子だけがお供え物を届けることができます。
2025年は地元の子どもたち15人が参加し、元気よく掛け声をあげながら1キロほど離れた祠へと向かいます。
子どもたちは山の神が祭られている祠に着くと、お供え物の入ったおひつやわら草履を供えて1年の平穏を願っていました。
お参りを済ませた子どもたちは振り返ってはいけないという言い伝えを守り、振り向くことなく一目散に帰っていきました。
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